メンタルヘルス

【当事者が思う】のぶみさんがHSPとHSCを誤解しているようにみえる件

私はHSP当事者です。

どうも、コンザツ(@kon_zatsu)です。

「あたしおかあさんだから」から炎上が止まらない絵本作家ののぶみさん

炎上し、世のお母さんを苦しめ続けている彼ですが、それでもサンリオのキティちゃんとコラボしたり、自治体が発行している母子手帳に何故か採用されたりしています。

何かの力が作用しているのかしていないのか、よくわからないのぶみさん。

彼は今、何を言っても炎上する状態にありますが、私にも彼に疑問符をつけたくなることが起こったのでまとめます。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは

今回のぶみさんが持ち出したのは「HSP」(ハイリー・センシティブ・パーソン)です。

直訳の通り、「特に敏感な人」のことを指します。

子どもを指す場合は「HSC」(ハイリー・センシティブ・チャイルド)となります。

じゃあ、実際に何に敏感なのか、まとめてみます。

  • 強すぎる外的要因に弱い
    匂い、音、肌触り、味、食感、光など
  • 多くのことを一度に抱え込むと激しく混乱する
  • 暴力的な作品やニュースが苦手
  • 限界を感じるとひとりきりの時間を持ったり暗い場所に閉じこもりたくなる
  • 自分にとって強く感情を揺さぶるようなできごと避けるように暮らす
  • 子どもの頃、周囲の人に「繊細な子」と思われていた
  • 芸術作品や繊細な味の料理等に触れると大きな感動を得ることができる
  • 想像力豊かな内面世界を持っている

一見すると、しんどいなぁという印象を受けますが、下ふたつはとても良いことです。

全人口の15~20%の人が生まれつき持っている「性質」「性格」のようなものであって、それ以上でもそれ以下でもありません。

後から気づくことはあっても、後からこの性質を得ることはありません。

最近、HSP(HSC)が急激に広まってしまい、情報が錯そうしています。

スピリチュアルと結び付けている節もありますが、広まる前には明確にHSPとスピリチュアル要素を含むエンパスは区別されていました。

HSPにスピリチュアル要素は一切ありません。

急激に広まる前に私が参考にしたチェックシートはこちらです。

気になる方はチェックしてみてください。

ちなみに私は全項目当てはまっています。

やったぜ、オールビンゴ!

(チェックしてこのような性質、性格であるとわかっても、特に気にする必要はありません)



私はHSP当事者

自分がHSPだと知ったきっかけ

昔から生きづらさを抱えていた私。

大人になってから亡き伯母に

「あの子は気をつけないと難しいことになる。大人の顔色を窺って生活している」

と言われていたことを知りました。

大人になればなるにつれ、元々苦手だった突発的に大きな音の出るものがますますダメになったり、嫌いな食べ物が増えていきました。

また、人の感情を勝手に先回りして読んで、勝手にそわそわすることも増えました。

苦手な仕事をするのがますます苦手になりました。

失敗して他人に迷惑をかけることが、巨悪に感じるようになりました。

いじめを想起させるようなシーンがあるドラマを見ると、具合が悪くなります。

言い争いや喧嘩を見てしまうと、勝手に涙が出てくるほどに嫌な気持ちになります。

「あー! もう! 本当に自分が面倒!」

と、爆発しそうになった2年くらい前、ネットゲームで知り合った方にこう言われました。

「コンザツさん(仮名)は感受性が豊かだから、大変だね」

と。

この言葉がストンと腑に落ちて、急に楽になりました。

そしてその直後、HSPを知り、チェックシートで診断をして自分は他人より繊細、敏感で感受性が豊かだということを知りました。

私は知ってスッキリ、開き直って生きられるようになりましたが、そうじゃない人もいると思うので、周りにそれっぽい人がいても安易に診断をすすめるのはNGです。

HSPな私の厄介な点や人とはちょっと違うところ

私が人とちょっと違うなぁ、ちょっと面倒だなぁと感じるところは以下のようなものです。

  • 食べた上で嫌いな食べ物がものすごく多い
  • 大人になってから見た目が受け付けなくなって嫌いになった食べ物も多い
  • 年々増えている……
  • 布団やそれに準じたところじゃないと絶対に眠れない
    授業中に寝たことがないばかりか、電車やバスで寝たこともありません
  • 雷、花火、サイレン、運動会のピストル等の突発的に大きな音が出るものが苦手
  • 同様の理由で風船は見るのも苦手
    遭遇した時は大人げなく耳を塞ぎます
  • 運転中に道を間違えると激しく混乱してしまう
    それでも事故を起こさないように気を付けています!
  • 心を揺さぶられるような事件や事故、災害のニュースが見られない
    東日本大震災を経験してから特にその傾向が強まりました
  • なんかイライラする、集中力が続かない→無自覚の空腹ということがよくある
  • 他人の動向がいちいち気になって、自分の発言や行動を勝手に省みすぎる
  • 他人が怒っていたり、落ち込んでいるとつられて考えすぎる
  • 体調がすぐれない時は赤ちゃんや子どもの大きな声にいらつく
    勿論我慢します
  • 明るい照明や強い日射しが苦手で、一日中カーテンをまったく開けない
  • びっくりしやすい

まとめながら、自分のしんどさに呆れました。



HSPの良い点

こうして並べてみると、HSPって面倒だなって思われそうですが、そう悪い、面倒なことばかりではありません。

  • エンタメ、芸術作品、音楽で好きなものにふれるとその作品の良さをたくさん発見できる
    私の場合音楽を聴く時によく発揮されます
    ボーカル、ギター、ベース、ドラムだけではなくその音楽に隠されたいろんな楽器の音の鳴り方やリズムを拾ったり、歌詞の世界観を噛みしめて考察するなどの楽しみ方ができます
  • 優しいと言われます
    まぁでも、嫌いな人はどうにでもなれと思ってます
  • 想像力が豊かすぎるので気の遣い方や回し方がよくわかります
    好きな人には幸せでいてほしいですから!

あまり多くはありませんが、こんな感じの良いこともあるんです。



のぶみさんは勘違いをしているのでは

HSP当事者の私の目にとまったのぶみさんのInstagram投稿はこちらです。

 

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なんだこれ、理解ができない!

発達障害とHSPが同列に語られて進んでいき、何を言っているのか理解できません。

なぜ理解できないのか。

それは、

HSPは著しい対人関係の問題を抱えるわけではない

からです。

ここで指摘しておきますが、

  • 無自覚に声が裏返る
  • 無自覚にリアクションが大きい
  • 忘れやすい
  • 何度言われても間違う

これらはHSPとは無関係です。

(のぶみさんの中の発達障害のイメージと混同しているのではないでしょうか)



HSPは繊細だけど人が苦手なわけではない

HSPは繊細が故に誤解されます。

決して人が苦手なわけでも、嫌いなわけでもありません。

普通に接することができますし、必ずしも人見知りなわけではありません。

現に私は人見知りをしないタイプで、相手が人見知りかそうじゃないのかを把握して付き合い方を変えられるタイプです。

確かに、苦手なタイプの人はいます。

私は他人に対して鈍感で、相手が傷つくことを簡単にやってしまうような人が苦手です。

空気を読まない人も苦手です。

攻撃的な人も苦手です。

でもそれって、HSP関係ないと思うんです。

HSPじゃない人の多くも、そういう人が苦手だと思います。

そんな人から必要以上に注意されたり、人格攻撃とかをされたら、HSPじゃなくたって悩むし、嫌な思いをします。

それはいたって普通のことだと思うのです。

HSCの子ども達が不登校になっているというニュースが先日ありました。

子ども同士、教員との人間関係というよりは、通学や学校生活で避けて通れない音や風景、におい等が原因でHSCの子が不登校になることがあるそうです。

世にはびこるいじめやセクハラ、パワハラ、モラハラ、DVを受けてしまうのはHSPが原因なわけではないということは、少し考えればわかります。



良い意味での開き直りと悪い意味での開き直り

私は良い意味での開き直りで、HSPと上手く付き合えるようになりました。

繊細で感受性が強いと自覚したのは大人になってからで、大人になったからこそ自分でHSPでありながらも生きやすくするためのコツのようなものを掴みました。

  • 苦手なものをあらかじめきちんと把握しておく
  • 突発的に大きな音の出るようなところに行かない
    例えば、花火大会には絶対に行かない
  • ライブは心構えができているのと、恐怖<好き、楽しいなので耐えられる
  • 苦手な食べ物が多くても自分で栄養を考えて食べられるものの中から選択する
  • 風船を見かけたら周りのことを気にせず耳を塞いでダッシュで逃げる
  • 嫌なニュース等を見ないようにする
  • 「他人を変える前に自分を変えろ」なんて無理なんだから、自分を必要以上に変えない
  • 自分はHSPだから仕方がないと思う
  • 「想像力の良さ」で得意なことを見つけたり、その場をしのぐ

私はこのように、なるべく他人に迷惑をかけない方向、良い意味での開き直りを心がけています。

しかし、のぶみさんのやり方って、良い意味での開き直りではなく、悪い意味での開き直りのように感じるのです。

ここがダメだよ のぶみさんの開き直り
  • 自分はHSPだから自分の好きなように創作活動をする!
    →のはいいけど、万人向けではないよ?
  • 自分に合う人がいるからこのままでいい
    →かもしれないけど、そうじゃない人を傷つけて良い訳じゃないよ?
  • そのままでいい
    →けど、だからと言って他人を傷つけて良い訳じゃないよ?
  • ぼくはぼくでしかないんだから
    →当たり前でしょ、誰一人としてこの世の中に同じ人間なんていないんだから
    一卵性双生児だって別々の人間
    何言ってんだコイツ

っと、最後に私の本性が……。

HSP当事者で、自分なりに生きやすさを自力で見つけてきた私にとって、のぶみさんの言ってることは大半が自己正当化、言い訳にしか見えません。



自分の型に他人を当てはめるのは良くないと思う

のぶみさんは、自分の中にある理想の形に他人、特に世の中のお母さん、母親、ママを押し込もうとしているように見えます。

独身で子育て経験のない私ですが、強く思います。

ただその辺の何の影響力もない人がそのような発言をしているならともかく、有名絵本作家という立場でありながら、世の中のお母さんを苦しめる作品を絵本として販売したり、ツイートやインスタで広めるのは、HSPの私の背筋に悪寒が走るレベルで理解ができません。

本当にHSPなら、苦しんでいる人の側に立ってしっかりと物事を考え、把握する努力をした上で、答えを投げかけると、私は思います。

のぶみさん。

HSPだというなら、その性質・性格の通り、他人を型にはめるのではなく、他人を思いやる言動、行動、創作活動をした方が良いと私は思います。

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